青史出版

米軍による日本兵捕虜写真集
べいぐんによる にほんへい ほりょ しゃしんしゅう

山本武利編 四六倍判 156頁

〔品切〕

ISBN978-4-921145-12-5 C0072
2001年8月24日発行
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 第二次世界大戦中,主として南方地域で米軍によって撮影され、
 アメリカ国立公文書館に整理保存されている
 日本兵捕虜を被写体とした写真の中から、激しい戦闘直後、
 あるいは収容所内で撮影された多種多様な写真200点余を精選して
 刊行。
 撮影日時・場所・状況などが克明に記録されており、戦後五十余年を
 経た今、貴重な近代史の資料である。

 【主な撮影地】
   沖縄/ルソン/マーシャル/サイパン/グアム/ガダルカナル/
   ニューギニア/オーストラリア/ビルマ/中国 ほか

      ※各写真に、撮影地・撮影日時・状況などのデータを添付
      
 【目次より】
   1 生死の分かれ目
       負傷・病気/飢餓・渇き/襲撃/艦船襲撃・沈没・漂流/
       飛行機撃墜・落下・漂流/自発的投降−個人・集団/
       救出・説得   
   2 収容時

       処刑への恐怖/給食・たばこ/病気・けが治療/
       連行・移送/尋問・供述/安堵・写真撮影/
       宣伝協力・投降勧誘ビラ/葬儀   
   3 収容所生活

       収容所風景/炊事・食事/労働/洗濯・散髪/
       演芸・娯楽/交流・洗礼・結婚/逃亡/慰安婦 
   4 終戦
       終戦間際−橘丸拿捕事件
       終戦
   解 説
 太平洋戦争下での日本兵捕虜の意識と行動


  【読売新聞評】 
     山本博文氏 
(2001.10/14)
  
 ・・・・餓死寸前の状態で捕虜となり、治療を受け、収容所生活に慣れてきた頃の捕虜のほがらかな笑顔は、捕虜たちの心理の変化をあざやかに伝えている。また、アメリカ兵との交流の中で 相互理解が進んでくる様子をかいま見ることもできる。
 つまり、捕虜になるより死を選ぶ日本兵の信念は、いとも簡単にくつがえされたのだ。本書を見ると、あらためて日本人とは何かを考えざるを得なくなる。その意味でも貴重な資料となっている。

   

  【東京新聞評】
    保阪正康氏(2002.9/15)

 ……末尾の編者による解説は丁寧で緻密である。捕虜となった日本兵の心情が、アメリカ側の資料を用いて的確に説明されている。この解説から感じられるのは、かつての日本は国際法規などまったく無視していて、「戦争など行う資格はない」ということであり、戦時指導者の罪は「(彼我を問わず)人間の命をもてあそんだ」という点にある。
 作今の有事法制でも、武力攻撃に伴う捕虜や傷病者の扱いについては先送りとしている。依然として人命軽視の「軍律」をつくりあげようと画策する愚かさを示している。改めて、本書を手にして教訓を学ぶ必要がある。 


                            
              
                 山本武利 = やまもとたけとし
                      1969年 一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了
                      現在、早稲田大学政治経済学部教授