青史出版

お雇い外国人の研究 上巻 

おやといがいこくじんのけんきゅう

梅溪 昇著
A5判 本文524頁・口絵8頁

 
定価 13,200円(税込)

 ISBN978-4-921145-40-8 C3021

残部僅少
      
  2010年2月10日発行
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 幕末から明治にかけて来日した外国人は、日本の近代化のさまざまな場面で
 多くの貢献をした。「お雇い外国人」と総称されるこれらの人びとの多方面の活
 躍とその全体像を上・下2巻に集成する。永年このテーマを追究してきた著者
 の研究の集大成である。
 上巻には、概説、政治・法制、研究史、を収録。
 既発表稿だけでなく、書き下ろし新稿も収載する決定版。
 
  〔主要目次〕
  第一部 概説
     序章 お雇い外国人とその研究意義
     第一章 お雇い外国人の発生(幕末期)
     第二章 お雇い外国人の展開(明治期)
     第三章 日本の近代化とお雇い外国人
     後記
     研究文献
     府県御雇外国人姓名一覧
     公私傭外国人費額および人員総計)
  第二部 政治・法制
     序説 政治・法制における近代化への胎動
     第一章 近代日本の建設とフルベッキ
     第二章 左院のフランス主義とジュ・ブスケ
     第三章 警察制度の整備とグロース
     第四章 近代的法典の編纂とボアソナード
     第五章 ドイツ主義憲法の制定とロエスレル
     第六章 イギリス主義憲法への期待とピゴット
     第七章 立憲政治開始前後とパテルノストロ
     結 語 政治・法制の近代化とお雇い外国人
     付録一 フルベッキ「ブリーフ・スケッチ」
     付録二 政治・制関係主要お雇い外国人一覧表)
  第三部 研究史
     1 来日外国人に関する研究史
     2 お雇い外国人研究の現状と動向
     3 最近のお雇い外国人研究の動向)
  主要お雇い外国人名索引
 
   
  

  『日本歴史』762(2011年11月)「書評と紹介

「近代日本史の研究者、とくに近代日本外交史、近代日本教育史等の研究者で、梅溪昇氏の著作に触れたことがないという人は少ないのではないだろうか。…(中略)…「あとがき」における若き日の楳溪氏の内外の研究者達との出会いと交流に関する記述は大変興味深い。氏の研究がそうした人との出会いに裏付けられたものであることを知るとき、そしてこの「あとがき」読了後に、あらためて本書全体を読み返すとき、読者の多くが、読者自身の研究歴における内外の人々との出会い、史料や先行研究との出会いを振り返り省察する、そのきっかけを得ることになるのではなかろうか。この点でも本書は、これからの多くの人々や史料・文献と出会っていくことになる若い研究者にも、積極的に読んでほしい書である。」(飯田史也氏)


  梅溪 昇=うめたに・のぼる
           大正10年 兵庫県生まれ   昭和18年 京都帝国大学文学部史学科卒業
           大阪大学文学部教授・仏教大学教授 等を歴任 文学博士
    主要著書 『明治前期政治史の研究』『日本近代化の諸相』『緒方洪庵と適塾生』『緒方洪庵と適塾』『高杉晋作』
          『お雇い外国人−明治日本の脇役たち−』