青史出版


征西将軍府の研究
せいせいしょうぐんふのけんきゅう

三浦龍昭著 A5判 350頁

定価 8,800(税込)
  

ISBN978-4-921145-37-2  C1021
2009年11月20日発行

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  南北朝分裂後、南朝勢力は一時的に挽回したことはあったものの、
  全国的には劣勢に立たされていた。
  そんな中、懐良親王を戴く九州の南朝勢は、例外的に勢力を伸張して
  いった。
  本書は、征西府の歴史的位置づけ、九州地域におけるその特異性と
  普遍性等について、五条氏などの公家と在地武士との関係をさぐり、
  九州南朝の実体を明らかにする。
 
    
 【目次より】 
   序  章―本書の構成と問題の所在―
   第一部 征西府権力の構造
    第一章 外記家清原氏と五条頼元
    第二章 征西府における人的基盤―令旨奉者を中心として―
   第二部 征西府権力の形成と展開
    第一章 「令旨」と「御教書」―宮方文書の武家文書化―
    第二章 征西府の所領政策―所領安堵を中心に―
    第三章 征西府における所領給付
    補論 征西府における「一同の法」
   第三部 無年号文書再考
    第一章 南北朝期無年号文書に関する一考察―日野邦光の九州下向に関して―
    第二章 宇治惟時の南朝帰参
    第三章 後村上天皇綸旨について―無年号文書の再検討―
   終章 征西府と南朝(吉野朝廷)
   索 引



      著者紹介 (みうら・たつあき)
        1975年 鹿児島県に生まれる
        1998年 大正大学文学部史学科卒業
        2003年 大正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了 同年、博士(文学)
        現 在 大正大学教授
       〔主要論文〕
         「外記家清原氏と五条頼元」(『日本歴史』645号、2002年)
         「「令旨」と「御教書」―宮方文書の武家文書化―」(『鴨台史学』7号、2007年)